旧暦8月15日は中秋節です。日本の十五夜に相当します。ベトナムでは中秋節にお世話になった人に月餅を贈る習慣があるため、中秋節前に月餅を作るキャンペーンに飽きてしまった人もいるかもしれません。
ベトナムの中秋節は主に子供のお祭りで、夜になると近所の子供たちが集まり、提灯を手に街を練り歩きます。提灯を灯すのは中国から伝わる風習です。街はあちらこちらで子供向けのイベントが開かれ活気に溢れており、日本のように静かに月を愛でるような雰囲気ではありません。ベトナムの子供たちのお祭りになったのは現代になってからです。故ホーチミン国家主席が毎年中秋節によく全国の子供たちに手紙を送っていたことから、徐々にこの日が子供たちの日になってきたようです。中秋節が近づくと、困難な状況にある子供たちにおもちゃや学用品などを配布するために、多くの慈善活動が組織されます。
ところで、日本では「ウサギは月に住んで平餅を食べる」と言われていますが、ベトナムにも同様の月にまつわる伝説があるのでしょうか？この記事では、manga60s.comが『ガジュマル 不思議 な 話』を紹介します。
ガジュマルの木の下におじいさんが座っています！
ベトナムでは月の暗い影を「ガジュマルの木の下に座るクオイおじさん」（カイダの足元に座るクオイおじさん）に例えられます。ガジュマル（カイダー）は、日本ではガジュマルの木として通称で知られ、沖縄などの南の島に自生しています。では、なぜクオイおじさんは月に行き、ベトナムのガジュマルの木の下に座ったのでしょうか?その昔話を紹介しましょう。
ガジュマル 不思議 な 話 : 以下をお読みください
昔々、クオイという木こりがいました。ある日、クオイさんはいつものように斧を持って森に行くと、4頭の虎の子が川の近くで遊んでいるのを見つけました。クオイさんはトラたちに向かって斧を振り、トラのうち４人を殺した。しかし、その後、母トラが戻ってきました。後ろから轟音が聞こえたので、クオイは斧を投げ捨て、急いで高い木に登りました。
木の上から見下ろすと、母トラが子トラの亡骸の前を走り回っていましたが、次の瞬間、クオイが隠れていた近くに生えている木に近づき、捕獲しました。葉を一枚かじってトラに与えた。すると子供たちは尻尾を振りながら生き返り、クオイさんはとても驚いた。クオイさんはトラがいなくなるのを待って木から降り、珍しい木を根元から切り倒し、持ち帰った。
帰宅途中、クオイさんは草の上で死んでいる老乞食を発見した。クオイさんはすぐに葉を数枚ちぎって口に入れ、注意深く噛んで老人の口に詰め込みました。すると老人は目を開けて立ち上がった。おじいさんは奇妙な木を見て何が起こったのか尋ねたので、クオイはその話をしました。話を聞いた後、老人はこう言いました。
「なんと！この木はまさに復活の木です。神様はあなたに世界を救ってくださるようお願いしています。どうかこの木を大事にしてください。ただし、決して汚い水をかけないでください。そうすれば、木は空に飛んでいきます。」
それから老人は杖をついて歩きました。クオイさんはその木を背負って家に帰り、庭の東の隅に植え、祖父の教えを思い出し、毎日井戸からきれいな水を注ぎました。
その日以来、クオイはこの貴重な薬用植物を使って多くの人々の命を救ってきました。誰かが息を引き取ったと聞くと、クオイさんは葉っぱを掴み、命を救うために飛び出した。 「クオイには神秘的な術がある」という噂があちこちで広まった。
ある日、クオイは川を渡っていたとき、川に死んだ犬が浮かんでいるのを見つけました。クオイさんは犬を川岸に連れて行き、葉っぱを噛んで犬の口に入れると、犬は生き返った。犬はクオイにしがみついて感謝の意を表した。その日以来、クオイとこの賢い動物は友達になりました。
別の日。隣村の金持ちの老人はパニックに陥り、つまずいて溺れたばかりの娘を助けてほしいとクオイさんに懇願した。クオイさんは喜んで同意し、家から葉っぱを持ってきて彼にあげました。すぐに彼女の頬はピンク色になり、生き返りました。クオイが自分の命を救ってくれたことを知ったとき、彼女は彼の妻になってほしいと願い出た。金持ちの老人も娘をクオイと幸せに結婚させた。
クオイと妻は平和に暮らしていたが、ある日、クオイの留守中に突然不審な人々がクオイの家にやって来た。クオイが「復活の術」を持っていることを知り、クオイにいたずらをすることにした。その後、クオイさんの妻を殺害し、臓器を奪い川に投げ込んだ。クオイが家に帰ると妻は死んでおり、何度葉っぱを口に入れても生き返らなかった。臓器なしではどうやって生きていけるのでしょうか？
犬は主人が泣いているのを見て、「奥さんの臓器の代わりに私の臓器を入れてください」と主人に頼みました。クオイさんはこれまでこのようなことをしたことがなかったが、人間の臓器の代わりに犬の臓器を使ったらどうなるかを試してみることにした。その後、妻は元のように若く美しく生き返った。さらに、クオイさんは土を使って臓器を作り、それを犬の胃の中に入れたところ、犬も生き返ったという。カップルはこれまで以上にお互いに深く愛着を持ちます。
しかし、その日からクオイさんの妻の性格は一変した。私は物事をすぐに忘れてしまうので、Quoi にはいつもイライラしていました。 「庭の西側でおしっこをしなさい。東側でおしっこをしないでください、そうしないと植物が飛んでいきます。」と何度注意したかわかりません。しかし、クオイさんの妻はそれを聞くとすぐに忘れてしまいました。
ある晩、クオイが森から戻る前に、妻は庭に出て、夫の指示を忘れて、大切な木の幹に放尿してしまいました。そのとき、地面が揺れ、木々が激しく揺れ、風が吹きました。木は根を失い、あてもなく空を飛び始めました。
そのとき、クオイが家に到着しました。クオイさんは木が空に飛んでいくのを見て、持っていた斧を投げて飛び上がり、ちょうど木の根元に触れた。しかし、木はどんどん大きくなっていき、どうすることもできませんでした。クオイは木と一緒に月まで飛んだ。 （月に行ったのはクオイではなく妻だったという説もある。）
クオイを月に連れてきた謎の木はガジュマルの木と言われています。クオイの物語はベトナム人なら誰でも知っています。 「ベトナムにはクイの木やガジュマルの木がありますが、日本ではウサギが月に杵を使って餅をつきます。」ベトナム人に「ミントで月に餅をつきなさい。」と言ったら、
